山川工務店(埼玉県熊谷市) / 大工さんが造る木造注文住宅・リフォーム

 



伝統木構法とは.....
2x4(ツーバイフォー)や今流行りのパネル構法に対してわが国の木造は在来木構法と呼ばれています。在来という極めて紛らわしい用語のおかげで在来木構法は、我が国に古来よりあった伝統木構法の改良型であろうと多くの人は思い込んでいるようです。ところが、在来木構法と伝統木構法は全く異なった特徴をもったものなのです。

伝統木構法の主な特徴
1: 在来木構法は筋かいだけに地震力が集まります。他の梁や柱は地震の時遊んでいるのです。伝統木構法は全ての部材が地震の力に抵抗しています。一つ一つの力は小さいですが数が集まれば大きな力になります.安全性で優位といえます。
2: 伝統木構法では金物は不要です。楔や栓でがっちりと固定します。それに対して在来木構法は筋違接合部に大きな力が掛かります。そのため金物なしでは成り立ちません。
3: 柱や梁を見せる構造です。構造がそのまま意匠になります。力強い構造が楽しめます。
4: 筋かいを入れた在来木構法は剛構造、貫を入れた伝統木構法は柔構造です。柔構造は粘り強い構造です。
5: 保守点検可能な構造です。床下や小屋裏の点検が簡単にできます。そのため耐久性も向上します。
6: 我が国の木造住宅の耐用年数は25年とも30年とも言われています。伝統木構法ではその10倍もの耐用年数があり、経済性にも優れています。
7: 不用になった建物を解体して移築することが可能です。伝統木構法の建物は当たり前に行われていました。伝統木構法の最大の特徴は、通し貫と差物で全ての柱を横につなぎ相互に絡めあうことにより立体架構をなしている点にある。

伝統木構法はこれほど優れた特徴を持っているのに何で建てられていないのでしょうか?

平成12年まではこのような構法では建築確認が下りなかったのです。筋かいか合板を使わないとだめだったのです。その後『限界耐力計算法』と呼ばれる構造計算をすれば筋かいのない建物が建築可能になったのです。山川工務店でも積極的に『限界耐力計算法』に取り組んでいます。







(参考画像)
NPO法人 伝統木構造の会

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