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木材の達人「コラム」

いい木ってどんな木?

木材は乾燥するとこんなにいいことがあります
強さは
木材は、乾燥するほど強度性能が向上すると言われています。また、杉柱角の乾燥で生じる割れは、強度の低下をもたらさないとの結果もあります。
耐久性は
木材は、よく乾燥すると変色菌、腐朽菌が発生しなくなるため、腐朽しにくくなります。また、水分を好む害虫の発生を防ぎます。
家の狂いは
乾燥材を使用すると、家を建ててからの木材の形状変化が少なくなるため、建具の建て付け不良ほか、さまざまな不具合の発生を防ぐことができます。
保温性は
木材は、乾燥することにより保温性が向上します。また、しっかり施工すれば、木材の収縮によるすき間の発生を防ぐため、住宅の保温性能が高まります。
木材の乾燥はなぜ必要?
森林に生育している樹木は、たくさんの水分を吸収・貯蔵して生きています。 その量は、樹種や樹木の部分で(表1)のように異なっています。これを乾燥して木材のいろいろな利点を引き出して利用することが必要なのです。木材は、乾燥していく過程で、含水率が30%以下になると収縮し始めます。しかも収縮量は、木材の繊維方向の違いで同じではありません。昔は、流通段階で時間をかけて乾燥させ、さらに住宅の建築現場では、工期に多く時間を取り、必然的に上棟から完成までの間にその地域に合った含水率まで自然に乾燥されていました。その過程で発生する木材の収縮によるひずみは、大工さんの手によって入念に修正されながら住宅が造られていたのです。しかし、現在は流通がスピード化し、工期が大幅に短縮され、エアコンなどの影響も大きく、完成後の乾燥で木材の形状変化が起こり、住宅にさまざまな弊害を発生させてしまうのです。このため現在の住宅建築には、事前に乾燥させた乾燥材を使用する必要があります。木材を乾燥させて使うのは、今も昔も変わりません。

住宅建築に乾燥材を使用する利点
①強度が向上します
②耐久性が向上します
③不具合発生を防ぎます
④保温性能が向上します

強度については、含水率が約30%(繊維飽和点)以下では、乾燥するほど強度が増すと言われています。また、施工後乾燥の収縮による接合ボルトのゆるみを防ぎます。
他にも以下のようなさまざまな不具合を防ぎます。
①建具の建て付け不良、扉や窓の開閉不良
②壁クロスのしわ、割れ、目切れ
③外壁のひび割れ、シーリング切れ
④床の凹凸や割れ、床鳴り
⑤風呂場など水まわりのタイル割れ
⑥幅木部分のすき間発生

このように、住宅建築に乾燥材を使用することにより、たくさんのメリットがあります。
曲がる木材と曲がりにくい木材
木材の乾燥により収縮する過程で、曲がりや反り、ねじれなどが発生する場合があります。これらが発生しやすい性質は以下が挙げられます。

①あて材
②比重の大きい木
③方向別の収縮率の差が大きい木
④年輪や木目が良くそろってなくて乱れている木
⑤しらたとあかみが同居しているなど、材質にムラのある木
⑥秋目が少なく春目の多い木
⑦木放射組織が多い木やその位置
⑧しらたよりあかみ

木材を乾燥する際は、以上のようなことに気をつけて選別することが必要なのです。